今年の夏も猛暑の予想です。日本の気候はすでに温帯から亜熱帯へと代わってしまったような気がする今日この頃。
今回も読むだけで豊かな感性が磨かれる。そんな俳句を掲載しました。
今回ご応募いただいた句は、6月末まで掲載いたします。 (次回締切は 8月28日、次回掲載期間は9月と10月です)
習志野 大慈弥 爽子
■ 父の日や我が名を父の形見とし
■ 日焼子に前後の区別なかりけり
■ 偲ぶ日の小鉢に偲ぶ新豆腐
■ しだれては闇を溶かしてゆく花火
■ 蜘蛛の囲の緻密巧妙なる魔力
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八王子 石井 蓉子
■ パンサラダにアイスティー添え朝餉とす
■ サングラス通しまぶしき君の顔
■ 木下闇の風の通りに佇みぬ
■ 子燕の風に向かって飛び立てり
■ 浜木綿の岬で恋の生まれけり
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新宿区 壺守 けいこ
■ 残る鴨田水汚して草を食む
■ 満月の日の姨捨の五月闇
■ 大夏木肩を組みたる道祖神
■ 万緑や命の木霊漏れてきし
■ 万緑やホテルは県を跨ぎ立つ
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町田 小森 まさひこ
■ 虚子庵の障子に強し夏日かな
■ 虚子庵の木枠の窓の実梅かな
■ 虚子庵の文机一つの夏座敷
■ 大夏木虚子の歩きし道に立つ
■ 指呼浅間遠く蓼科雲の峰
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