シルバー人材センターとは

• シルバー人材センターは、「高齢者の雇用安定等に関する法律」に基づき、国・県・市から助成・支援を受けて運営する公益的・公共的な非営利団体です。
• シルバー人材センターは、長年培った知識・経験・技能を生かし、働くことを通じて「生きがい」を得ると共に、地域社会の活性化に貢献することで高齢者の就業を促進することを目指し、「自主・自立、共働・共助」の理念に基づき会員による自主的・主体的な運営を行なっている組織です。

シルバー人材センターの仕組み

• 健康で働く意欲のある60歳以上の方が会員として登録します。
• シルバー人材センターはご依頼者の仕事を責任をもって請負います。
• シルバー人材センターは会員に仕事を提供し、仕事量に応じて配分金を支払います。

シルバー人材センターの利点

• 各人の希望と能力に応じた働き方ができます。
• 会員の技能・技術を高めるため各種の講習を実施しています。

請負・委託と派遣事業

【請負・委託の特徴】

• ご相談・お見積の上、センターが契約を結びますので、会員のお仕事についてはすべてセンターにお任せできます。
• 雇用や人材派遣と違い、請負・委託によってセンターが仕事をお引受し、責任を持って完成（遂行）致します。
• シルバーでのお仕事は原則的に請負・委託の形となり、高齢者に相応しい臨時的かつ短期的な仕事、またはその他簡易的な仕事に限られます。
• 法の定めにより、会員の就業はお客様と雇用関係を発生させてはならないことになっておりますので、依頼者からのお仕事の説明は承りますが、指揮・命令は受けられません。
• 契約事項にない作業は、原則として行いません。
• 雇用関係がないため、仕事中の事故に対して労災保険が適用されません。このため、仕事中や仕事先への移動のときの補償として、独自のシルバー傷害保険に入っています。また、他人の身体、財物等に損害を与えた場合は、賠償保険を適用しています。

【派遣事業の特徴】

• 請負や委託ではできなかった指揮・命令を受けての作業、他の従業員との混在作業等、多様な働き方が可能です。
• 各都道府県のシルバー連合会との労働契約に基づき働くことになり、所属センターは実施事務所として窓口業務を行います。
• １人の会員が、従来の請負・委託による就業と派遣による就業の双方を希望しても問題ありません。
• 労災保険の適用はありますが、社会保険(厚生年金保険・健康保険)及び雇用保険の適用はありません。
• 派遣先の事業所から他の会員への交代要求があり、それが適正であると認められる場合は、交代することもあります。
• お仕事内容は、原則的に請負・委託と同様、高齢者に相応しい臨時的かつ短期的な仕事、またはその他簡易的な仕事に限られます。
• 法の定めにより、港湾運送業務・建設業務・警備業務・病院等における医療関係業務へは派遣できません。
• 派遣に関する手続きに数週間〜１ヶ月ほどお時間がかかるため、ご依頼後すぐの就業はできません。料金は請負・委託業務より若干割高になります。

注意点

• シルバー人材センターでは、就業や収入の保障はいたしません。
• 高齢者の安全に考慮し、危険・有害なお仕事はお引受できません。